弁護士9条の会・おおた
「これがいいたい!」一人一言
左右の赤ん坊
大森 夏織
 私の仕事机の右隣は、最近、お母さんになった弁護士の机です。
 彼女のパソコン画面には、赤ちゃんの写真がいっぱい入っています(「スライドショー」といって、自動的に次々と写真があらわれる設定になっている)。
 座ったり、寝転がったり、はいはいしたり、いずれもかわいい。
 通りすがり、そのご機嫌な表情に、癒されます。

 左隣は、原爆症訴訟や日の丸・君が代訴訟などなどで活躍する若手男性弁護士の机です。
 その机まわりに、亡くなった赤ん坊が写っているポスターが貼られています。
 有名な、「焼き場の少年」と名付けられたポスター。太平洋戦争終結時、赤ん坊の亡骸を背負って火葬場に立ちつくす少年の写真です。

 この左隣の悲しい写真が苦手なので、なるべく見ないように暮らしているのですが、うっかり目に入ってしまうたびに、考えます。
 
 たくさんの、たくさんの赤ん坊が、「戦争」とか「紛争」とか「祖国防衛」とか「テロとの戦い」とか、その他もろもろの言われ方をされる「大人の事情」で、死んでいるんだな、と。

 「9条変えよう」とか言う人を見ると、思います。

 この人達は、「自分の子供や孫がまっさきに命を落としてもしかたない」、もしくは、「他人のこども、他人の赤ん坊なら死んでもいい」と、思える人たちなんだなあ、と。

どちらにしても、その冷酷無慈悲さが、すごいなあ、と。

おわり


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